2016/10/08 10:23



 
平日
午前中
秋晴れ
これでもかってくらいの
秋晴れ

以上の条件が揃った金曜日の午前中
美しい秋晴れの中
ズル休みして
国立新美術館
DALI回顧展へ

生誕100年を記念して開かれた10年前の回顧展以来私は
彼の作り出す、思い描いた世界が知りたくて知りたくて
虜になったのだ

いまだに何も知れていない

だから虜なのだ

初めて見た
『世界教会会議』の前で私は立ち尽くし
20代後半の私は一人
ポロポロと涙を流していた

あれから10年という月日が経ち
(10年経過していたのは昨日知る...)
30代も後半に入った私は
また違った思いでDALIの作品を目にすることができた

芸術家でも誰でもあるように
年齢によって感情や作風は変わるのが当たり前であって
観る者も見方が変わるのも当たり前なように
DALIに対する憧れのような感情もまた少し変わったように思う

今回の回覧展では『世界教会会議』を観ることはできなかった
でもきっと30代後半の私は涙しなかっただろう...

代わりにというのか
今回もっとも引き寄せられた作品は
『ポルトリガトの聖母』
この作品はDALIが宗教への回帰と科学信仰との矛盾した状態だとあったり
神への信仰の核心だったのかもしれないとあったり

そんなことはDALIにしかわからない

ただ天国が上でもなく下でもなく右でもなく左でもなく
人の心の奥に

そんな風に私は思いたい
今の私はそうなのである
また40代で変わっていればいい

どんな作品にも解説というものが付いてくるが

私は観るものが感動して
心に何かハプニングが起きて
人生が豊かになるエネルギーの一つになればいいのではないかと
そう思う

そして私はまたエネルギーを沢山得て
 BOZZOLOの冬の新作を閃いた

誰かの生きるエネルギーの一つになればいいと...


新国立美術館 企画展示室1E
DALI ダリ展
2016年9月14日〜12月12日
開館時間 午前10時〜午後6時
毎週金曜日 午後8時まで
10月21日(金) 10月22日(土)は午後10時まで
休館日 毎週火曜日

また行こう...